明けましておめでとうございます――といいつつ、早3が日も過ぎ、みなさん、そろそろ平常に戻りつつあるところでしょうか。アートの世界もいよいよ2020年が本格始動。今年もいろんな話題が注目を集めそうです。
今年はブランニューの美術館が目立ちます。まず今月18日にアーティゾン美術館がオープンします。アーティゾン美術館といっても耳慣れないかもしれませんが、2015年からリニューアルのために休館していた旧ブリヂストン美術館です。展示床面積が大幅に拡充されたそうなので、どんなふうになっているか期待されます。なお、アーティゾン美術館となってからはネット予約制になりますのでご注意を。
5月にはSOMPO美術館の開館があります(5/28予定)。こちらもリニューアル組ですが、館名から元の美術館の察しがつくのではないでしょうか。旧東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館です。旧館名は長かったのでライター泣かせでしたが、こんどはスッキリ、こっちのほうがいいですね(笑)。新築の6階建ての建物へのまるごと引っ越しで、ゴッホの《ひまわり》も従来以上に近くから見ることができるようになるそうですよ。
京都では3月21日に京都市美術館が生まれ変わります。ここも館名が変わります。新しい名前は京都市京セラ美術館。なんと、公立の美術館に企業名が冠せられることになります。民間の美術館に企業名が付けられることはよくありますが、公立美術館に企業名が付くのは初めてのことではないでしょうか。変わるのは名前だけでなく、内容も大きく変容しそうです。秋にはアンディ・ウォーホルの展覧会が予定されており、これまでとは一線を画した活動におのずと楽しみが湧き上がります。
美術館全体というわけではありませんが、島根の足立美術館でもリニューアルの計画があります。これまで茶室だった建物に代えて、北大路魯山人の品々だけを展示する魯山人館が新設されます(4/1オープン予定)。魯山人の作品を鑑賞することのみに焦点を当てて設計された空間ですから、魯山人ワールドを心ゆくまで堪能できることでしょう。
そして、ほかならぬプラスリラックス自身にもリニューアル計画あり! その中身については、おいおいご紹介させていただくとして、ともあれ、本年もどうぞよろしくお願いいたします!
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