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執筆者の写真plusrelax

新型コロナウイルス禍

更新日:2020年3月28日

新型コロナウイルスが厄介なことになってきました。東京マラソンやゴルフツアーなどの大きなイベントは、エリート選手に絞ったり無観客試合にしたりといった措置がとられ始めています。うちみたいな小さな会社でも、予定していた企画や会合を中止にするという対応がすでに発生しており、世の中的には微々たるものとはいえ影響が出ています。


振り返ると、お正月の頃にはこんなことになるとは思いもしていませんでした。毎年、1月~3月はあっという間に過ぎる感覚があるのですが、今年はすでにたいがいのことが生じているのに「まだ2月末か」という感覚です。こんなことでは、残り10カ月はどうなるんだろうと思ってしまいます。


アートでいえば、展覧会に行きにくくなっています。明日も東京・竹橋の東京国立近代美術館で「ピーター・ドイグ展」の内覧会があるのですが、どうしようかと……。あるいは名古屋で月例で行っているセミナーのために新幹線に乗るのがイヤな感じがしたりしもするわけです。


迷ってしまうのは、現状のリスク評価がここにきてしにくくなっているからです。かかりつけ医は「手を洗っていれば大丈夫ですよ」という一方、情報番組では「最大限の注意をすべき」とかなり深刻に捉えています。かかりつけ医が能天気なのか、メディアが騒ぎすぎなのか。国は現状を「発生早期」とするのに対して、多くの専門家は「拡大期」と見ています。かなりのバラつきが出ているので、素人には現状認識が難しいのです。みなさんはどう思っていますか?


ただ、一ついえるのは、感染のピークを少しでも低くするには、いまこそが「手を打つ」べき時期であり、感染が大きくなってからイベントを中止したり行動制限を課したりしても、もはや遅いということです。このことは火事になぞらえて考えてみればよくわかります。まだボヤ段階であればバケツリレーで鎮火できますが、家が丸ごと燃え盛っている段階になっては、バケツリレーでは意味がありません。


と考えると、多少大げさに感じたとしても、やはり、いま行動制限や外出制限を行うべきなのだろうと思います。国も個人も、そう考えて処していくほうがベターであろうと思うのですが、どうでしょうか。


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