さまざまなSNSで「7日間ブックカバーチャレンジ」が展開されています。
お誘いを受けて参加しましたので、こちらにもアップさせていただきます。
この試みはグループによって回し方が少し異なるようですが、「本のカバーのみ」を紹介するのが基本ルールとのこと。とはいえ、多少のコメントをつけたくなるのが人情で、私も少しだけテキストを添えてみました!
《第1日》
『名画はあなたが決める』
塚本 樹 著
思文閣出版
(背景はポロックの図録)
1冊目は、私の進路?を決めたとも言うべき本をご紹介します。 この本が本棚にあることに励まされてここまで来たのかもしれません。
(ただし、編集者の校正が甘いのが玉に瑕なのですが)
「鑑賞者が自ら力を得る」ために、鑑賞者自身に何ができるか?
そして、なぜそれが必要なのか? 「権威」は毒にもクスリにもなるので、私はその「毒」の部分に問題意識を持って臨もうと、この本を手に気持ちを新たにしています💛
《第2日》
『ヨーロッパ美術を読む旅・旧約聖書編』
『ヨーロッパ美術を読む旅・新約聖書編』
柳澤保雄 著
トラベルジャーナル社
(背景はボッティチェリ展の図録)
2日目は「宗教画」鑑賞に役立つ本をご紹介します。
おススメポイントは、柳澤さんが旅の案内人だということ。
「仲間(読者)と感動や知識を共有して楽しい旅にしたい」という、静かで熱い思いが伝わってくる本です。
新約編では、冒頭、宗教画の常連たちを登場させて 「このオジさんたちが誰だかわかりますか」と質問してこられます(^^)
ちょっと楽しそうでしょう? ただし、けっこう分厚い本で、辞書的な使い方も可能です。
「旅を楽しむ」…… 突然、彼方に行ってしまった感があります。 でも、人間の連帯と智慧でこの事態を乗り切って 人々が往来できる日が再来することを信じたい。
《第3日》
『わたしは10歳、本を知らずに育ったの。 アジアの子どもたちに届けられた27万冊の本』
鈴木晶子+山本英里+三宅隆史
(公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 編)
合同出版
(背景は「縄文‐1万年の美の鼓動」展 図録)
さて、3日目は、『パレット』4号にご登場いただいた 「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会」の鈴木晶子さんが書き手のお1人を務められたこの本。
「本を紹介する」この企画ですが、世界には「本を一度も見たことがない」子どもたちが数多く存在する、、、。 「その国の言語に翻訳した絵本を届ける」というシャンティのボランティア活動は、とても参加しやすく続けやすい内容です。ホームページもぜひご覧ください♪
https://sva.or.jp/lp/ehon/ 「シャンティ」とは、サンスクリット語で「平和」という意味だそう。ポスト・コロナへの様々な危惧が語られるいま、いっそう重く響きます。
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